木造トラスに挑戦
ここ数年考えていた木造トラスにチャレンジした。これまでは集成材の中断面梁で力まかせにスパンを飛ばしていましたがどんどんゴツくなる部材に仕口を考えるとこれは「違う」と考えるようになり行き着いた所は結局「トラス」。明治期に「洋風建築」としてもたらされた技術で原理自体はおそろしく古くからある構造ですが。
応力度に金物の耐力など構造は一応検討してはみたものの実際組み上がるまでは「ホントに大丈夫か？」・・・ところが細身の部材で組み上げたフレームは乗っても揺すってもビクともしない。新鮮な驚きです！
昔ながらの陸梁の継ぎ手や束の結合部などダサイ納まりでなく、なるべくすっきり見えるようにしてホールの天井にそのまま現す予定です。
確認申請厳格化
久々に出した特殊建築物の確認申請。受付から３ヶ月ようやく下りた。こんなに大変なことになっていたとは思わなかった。審査の途中でズラリと出てくる指摘事項リストの中に「昭和49年告示による・・」ってずいぶん古い話を持ち出してきたなあと思って見てみれば要は「屋根は強風で飛ばされないよう堅固に取り付けなければならない」とあるので、それに対する説明資料を付けろという話。ヤレヤレ・・今さらそんな初歩的な指摘もないだろう（だいいち今まで何十年確認出してきてこんな当たり前の事をきかれたことはない）と思いつつカタログを調べて仕様書をダウンロードして正副2部コピーに・・って無意味な作業に忙殺される。これが厳格化ってことだったら何か勘違いしてないかと思っていたら今度は確認申請厳格化の見直しだというらしいけど無駄な労力と無駄なコピー紙はもう無用に願いたい。
新人賞
出身校のゼミの先輩が建築家協会の新人賞を受賞しました。
当時から才能を嘱望されていましたが、今後のさらなるご活躍を
お祈りします。
にしても50歳を越えてようやく新人扱い・・私メなどには
一生縁が無さそうですが、まだまだ地道に頑張ることにしよう。
お知らせ
年末年始の休業日のお知らせ
１２月３０日（火）〜１月５日（月）までとさせていただきます。
２００８年は途中から何やら不穏な雰囲気になってきましたが
新しい年は皆様にとって良い１年であるようお祈りいたします。
新年からもよろしくお願いいたします。
この音楽を聴け
キース・ジャレット「ケルンコンサート パートI」
ピアノの即興演奏（インプロビゼーション）によるライブ音源。
全曲は30分近いものですが、冒頭のピアノのフレーズはCMにも
使われていて聴いたこともあるはず。
そういえば30年近く前、こういう音楽が聴けるものと思いこんで
武道館での来日公演に行ったものの何やら前衛音楽みたいな演奏で
がっかりした記憶がよみがえってきた。
ケルンコンサートは確か1975年の演奏ですがキースジャレットの
その後の活動をみるとこのデビュー時にすべての才能を使い切って
しまったんじゃないかと思うほど今聴いてもスゴイ。
